18日に行われた予算委員会の都市整備領域では、まず、子供の交通安全について質問した。児童の通学時間帯は8時から8時20分だが、住宅の建替え工事は8時から18時としているものが多い。住宅が密集している世田谷区の通学路は狭く、子供たちがダンプカーと電柱の間隙を縫って登校している光景を目撃し、早急に何とかしなければならないと思った。
法律では工事現場が通学路に面していない限りは、とくに規制はない。工事開始時間も7時から19時の間で10時間以内とされているので、通学時間帯を避けよ、とはなっていない。よって、業者を取り締まることはできない、というのである。とはいえ、このまま放置してよいわけはなく、区として出来る最大限のことは、業者が届け出る際に、通学路を使用して搬出入するのだから、しっかり子供の安全に注意するよう促すことだけだが、新たにチラシを作って渡してもらうよう要望した。この件は国会にも働きかけようと思う。
国は2019年に滋賀県大津市で車2台が衝突し、保育園児ら16人が死傷した事件を受けて、「スクールゾーンの保育施設版」と位置付けられる「キッズゾーン」の設置を推進している。宇都宮市などでは取り組みが始まっているが、世田谷区の現状を聞いた。区は保育園、幼稚園350園のお散歩ルートなどの緊急点検を行った。その結果、区道において対策を要する69か所を確認し、そのうち61か所で工事を完了している。しかし、キッズゾーンはこれからだと言うので、迅速な設置を求めた。
コロナ禍で在宅時間が長くなったこともあり、ペットを飼い始める人が増えているという。そのせいか、私のところにドッグランを整備して欲しい旨の要望があったので、質問で取り上げた。世田谷区にはいくつもの公園があるが、ドッグランがあるのは、駒沢公園と蘆花公園だけである。かつて、祖師谷公園にもあったが、運営する住民団体が解散したせいで、なくなってしまった。あとは、野川にもあるが日時限定となっている。
ドッグランは飼い主や犬にとっては嬉しい施設だが、実際は近隣住民からの苦情や、犬どうしのトラブルも多い。運営は住民主体なので、継続するには様々な困難が伴う。羽根木公園で新設できたらいいと思ったが、答弁ではいくつものハードルを越えなければならないことがわかった。しかし、これからも諦めずにアプローチしたい。