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維新の1人として、都議選を振り返る

都議選が終わった。東京維新の会は、13名の候補者を擁立して臨んだが、柳ヶ瀬裕文代表の地盤を引き継いだ、大田区の松田りゅうすけさんが当選したものの、議席の伸張は図れなかった。まずは、維新のメンバーの1人として、応援して下さったすべての方々にお詫びしたい。

今回実感したのは、私がチャレンジした4年前に比べ、東京における維新への視線は格段に変わったことだ。かつては、駅頭でマイクを握っていると、「大阪に帰れ!」「維新は東京に要らない!」と散々罵倒され、ノボリを倒されたり、看板を蹴られたりした。しかし、今回はそんな罵声はついぞ聞かれず、候補者たちは私の時のような悲しい思いは、しないで済んだのではないかと思う。それは言うまでもなく、松井代表や吉村副代表をはじめとする大阪のメンバーが、一生懸命、党を牽引してくれているからで、実際、その人気ぶりを表すように、投票日前日の代表・副代表の応援演説には大勢の聴衆がつめかけた。


残念ながら、このことは、私たち東京維新の力だけでは、都議選以上の大型選挙はまともに闘えないという現実をひしひしと感じることにもなった。維新と支持層が重なると言われる都民ファーストの会は、マスコミや選挙アナリストの事前予想を大きく覆し、粘り腰を見せつけた。病み上がりの小池都知事が急遽、各候補の事務所を訪問し、激励に回った効果だとも言われている。もちろん、それはあるだろうが、4年間まったく活動せずに浮上した候補者は少なかったのではないか、という印象も受ける。


このことも踏まえ、東京維新の課題は吉村副代表の指摘の通り、地元での地道な活動が圧倒的に足りていないことだと、自戒を込めてここに銘記したい。


中でも世田谷が顕著だったが、地元に縁もゆかりもない、生活すらしたことがない候補者が突然やって来て、選挙前にどんちゃん騒ぎしても当選できないのは当たり前であり、有権者はそう甘くはないという至極当然のことが、明らかになった選挙戦でもあったと強く思う。われわれ東京維新は、こうした姿勢を深く反省し、大阪維新にいつまでも甘えることなく、新たに堅実な一歩を踏み出すほかない。