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1億円検査バスの利用者は1日たった7人

世田谷区議会は第1回定例会がスタートし、昨日(22日)、ひえしまは本会議で登壇。以下、3項目について質問を行った。内容は、①新型コロナの検査体制について。②人と動物との共生を進めるための取り組みについて。③わが党の橋下徹元代表の発言に関する保坂区長の認識について(ネットでも見られます。0:48:12あたりから)。


今回は①についてご報告したい。まず、私は抗原定性検査キットを無料で4万個バラ撒いた愚策を批判した。対象者は区内在住者・在勤者・在学者だったが、これらに該当しない人たちも貰っていたことから、区民の不満が噴出。駅頭などでの配布は長蛇の列を成したものの、予定よりも早く在庫がなくなり、途中で打ち切りになったことから、これまた早起きしてまで並んだ人たちから苦情が殺到した。

しかも、医療現場でのキット不足が叫ばれる中で強行したものの、薬局を通じて20万個配布しようとしていた計画もあったが、批判の声に抗えずいきなり縮小、停止。キットの一部を医療機関へ提供することとなった。全部提供しない理由はわからない。しかし、薬局での配布は諦めたと思いきや、私の質問の直前に再開するなど、まったくもって場当たり感満載である(私に対する嫌がらせかもしれないが。笑)。

上用賀公園で展開中の保坂区長肝煎りの1億円PCR検査バスについては、1日の検査能力が300件あるにも関わらず、スタート時点で1日平均7件しか受検者がおらず、慌てて対象を拡大。ようやく最近は約50件まで増えたものの、依然として不人気である。その理由は、利用者を「無症状者」に限定しているからで、速やかに「有症状者」を対象に加えるよう強く要望した。このままでは、またもや税金のムダ遣いに終わる。区長の“無症状者”信仰は病膏肓に入っている。

さらに、これまた保坂区長の強いこだわりで、世田谷区は小中学校で行事前の抗原定性検査を行っているが、この実績についても質問した。回答は、児童・生徒無症状者2万600人に検査キットを配り、陽性者はたった1名。こう言うと、「陽性者の数は重要でない」などと、いちいち抗議してくるおかしな人もいるのだが、医療現場でキットが不足している、と全国で悲鳴が上がる中、これが実施すべき検査なのか。現在只今、無症状者の炙り出しに多額の税金を投じるべきなのか。答えは自ずと明らかである。