世田谷区議会では、「ロシアのウクライナ侵攻に抗議する決議」と「北朝鮮による日本人拉致問題に対する理解を深める取組みの推進を求める決議」を行った。両方とも私(ひえしま進)も提出者となり、無事、可決された(写真は拉致決議提出者)。
前者は全会一致で可決。後者は立憲民主・共産・生活者ネット・レインボー世田谷が「教育現場への介入」を理由に反対したが、賛成多数で可決された。共産・生活者ネット・レインボー世田谷は、別途、「北朝鮮による日本人拉致問題の早期解決に向けた取り組みを推進するための決議」を提出したものの否決された。
北朝鮮による拉致問題は、党派やイデオロギーを超え、国を挙げて一丸となり、早期解決に向けて全力をあげるべき人権侵害事件だが、全会一致で決議できなかったことは残念でならない。拉致被害者の家族会が結成されてはや25年の月日が流れ、若い人たちの間では、事件そのものを知らない人も多い。ゆえに、教育の現場においても様々な学習機会を設け、教え、語り継いでいかなければならないと思う。
北朝鮮による拉致事件は、世田谷区内でも2件起きている。私たちの生活が脅かされている証左である。「拉致事件は国の仕事」ではなく、地域としてもやれることはすべてやらなければならない、と改めて固く決意した決議だった。