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核心を突いた懲罰委員会での自民会派の意見

先週、世田谷区議会では、私(ひえしま進)を侮辱した、あべ力也議員の懲罰委員会が開かれ、あべ議員に懲罰(戒告)を科すことが決定したことは、すでにご報告した(コチラ参照)。なかでも、自民会派の意見は事実を丁寧に辿ってくださり、的確なご判断を頂いた。私が言うのもおこがましいが、今後、世田谷区議会の規律と品位を保持するための、一つの重い見解となるはずだ。感謝の意も込めて、文字を起こしたものを以下に掲載させて頂きたい。

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おぎのけんじ委員(自民)

まず、先の懲罰特別委員会での審査を経まして、あべ氏の発言にありました「予算に反対をした議員」とは、「無所属・世田谷行革110番・維新」の4名の議員を指し、「あなたの人気取りのための、反省がためにする」云々と言う発言にある「あなた」とは、ひえしま議員を特定していると判断せざるを得ないものと考えます。いわゆる社会的検査の経費が計上された予算は、特別会計予算ではなく、一般会計予算であり、初めて区長がその経費を予算計上したのが、令和2年度の第3次補正予算であります。この令和2年度の第3次補正予算以降、一般会計予算に反対したことがある議員は、「無所属・世田谷行革110番・維新」の4名の議員だけであります。

次に、「無所属・世田谷行革110番・維新」の4名の中で、あべ氏の発言の中にある「区長の人気取りのため、さらには大失敗と決めつけ、予算に反対をして自らを正当化するための区政レポートを作成し配布している議員」についてです。あべ氏の弁明によれば、「特定の議員の名前を出して意見を述べたわけではない」とのことでしたが、令和4年2月1日付で発行された、ひえしま進議員の「区議会レポート 2022. vol.8」には、大見出しに「世田谷モデル大失敗に終わる」、二行目に「区長の人気取りに血税5億円」とあります。いずれも、あべ氏の発言内容と符合する表現であり、発言内の「あなた」とはひえしま議員を特定したものと、判断せざるを得ません。

次に、あべ氏の発言にあった「あなたの人気取りのための、反省がためにするプロパガンダ」、「恥を知りなさい」、「謝罪すべきではありませんか」という表現についてです。「プロパガンダ」とは、特定の思想に立って個人や集団に影響を与え、その行動を意図した方向へ仕向けようとする宣伝活動の総称のことです。また、「恥を知りなさい」とは、恥ずべきことと自覚しなさいと、咎めや罵りの意味を込めて用いられる表現でもあります。そして「謝罪」とは、罪や過ちを詫びることを指します。いずれの言葉も、特定の議員の活動に対して、礼を失した表現であると考えます。

また、議場において命令権があるのは議長だけであります。その他の議員は平等な立場であるにも関わらず、「謝罪すべき」との高圧的な発言や「恥を知りなさい」との強い語気での命令形の発言は、客観的見地からも、ひえしま議員に対する一議員としての立場を逸脱した、侮辱的発言に該当すると判断致しました。

また、会議録検索システムで確認できる平成元年以降、世田谷区議会における懲罰特別委員会での対象となった事案を調べたところ、その多くが自席からの野次の類いだったということがわかりました。今回の件はそうではなく、壇上における予算に対する意見開陳の場面での事象であり、議事録にも残るものであります。この点も加味した上で、議会の規律と品位の保持のため、また二度とこのようなことが起こらないよう、戒告の懲罰を科すことを求めます。以上です。

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(ひえしま・すすむ/世田谷区議会議員・日本維新の会)