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世田谷区が方針転換し「返礼品競争」に参加

保坂区長は記者会見で、世田谷区もふるさと納税の返礼品競争に加わると宣言。これまでの方針を180度転換した。

年々、区税の流出は増大してきたが、2022年度分にいたっては過去最大の87億円に。これまで、議会からは散々、「返礼品を充実させるなど、対策を講じるべきだ」との声が上がっていたが、保坂区長は耳を貸さず「競争には与しない」と孤高を演じてきた。しかし、この体たらくである。なぜもっと早く方針転換しなかったのか? 格好つけている間に、総計364億円を失った。

発表された返礼品は100品目。フランス菓子店「オーボンヴュータン」の焼き菓子詰め合わせや、温泉旅館「由縁別邸 代田」のクーポン、老舗工房「アダン」のオーダーメードジュエリーなどだが、これまでは、障害者の方が作った菓子や地元ラグビーチームのグッズなどだった。

後手に回りすぎたとは言え、返礼品を見直したことは評価できる。しかし、寄付先の内容も再点検し、充実させる必要がある。たとえば、多くの自治体で取り入れられている動物愛護に関するクラウドファンディングなどは、これまで世田谷区にはなかった。こうした点を来週の本会議で取り上げたい。