先日、大田区で実施された都議会議員の補欠選挙(定数2)は、森愛候補(無所属)、鈴木あきひろ候補(自民)が当選した。維新の細田すみよ候補は次点で惜敗。25.33%という低投票率の中、維新は30363票を獲得し、健闘した。
立・共支援の元職森愛さん、自民元職の鈴木章浩さんが当選 都議補選大田区選挙区が投開票される#都議補選https://t.co/QUqlS0mT9Y
— 東京新聞編集局 (@tokyonewsroom) June 4, 2023
補選は2人の都議が区長選に出馬するために、辞職したことに伴うもので、その一人が今回当選した森氏だった。「自分が議員を辞めておきながら、また出馬する」ということに疑問の声が上がっている。
今回の件を受け、失職議員の補選再出馬については条例で規制すべきです。
補選の最中も多くの区民の方から、こんなことが許していいのかと、叱りを受けました。こういう問題こそ、議員提案による条例で自浄作用を発揮を。
維新も協力します。
一人ですが。。。 https://t.co/hfu5gpKLsU— 松田りゅうすけ/都議会議員/大田区/日本維新の会🇯🇵 (@matsuda_ryusuke) June 6, 2023
しかし、トップ当選したことで、有権者の判断はそのことを問題視していない、と解釈できないこともなく、なかなか微妙な話になってもいる。しかも森氏は、所属していた都民ファーストからすれば裏切者で、正義や道義というものだけで、選挙に勝てるわけではない、という現実も見せつけられた。
森さんが区長選に出る際に誓約した「完全無所属」「小池知事の政策方針に反しない」「都議補選では都民ファ候補を応援する」すべてを反故にされたことについては、ひとえに私たち党幹部が甘かったと反省しています。せめて大田区の皆さまは騙されませんよう。一度裏切った人間は、何度でも裏切ります。 https://t.co/PEBzcNbz6r
— おじま紘平(東京都議会議員・練馬区) (@ojimakohei) May 27, 2023
とは言え、かなりの低投票率からすれば、補選そのものに有権者の関心が向けられておらず、森氏は立憲民主党と共産党が支援し、鈴木氏は自民党を支持する様々な団体が集票するという、組織力がモノを言ったわけで、維新としては劣勢に立たされざるをえなかった。そういう中で3万票余りを頂けたことは、次の闘いの大きな手応えになった。
あと、公明党支持者はどの候補に入れたか気になるが、自民候補が4万票余りしか獲得していないところを見ると、自公の東京における選挙協力の解消の影響は、テキメンに表れていると思われる。
https://twitter.com/ta_tanimura/status/1665978805721366534?s=20
巷では解散、総選挙が囁かれているが、維新はいつでも受けて立つし、松井前代表がいつもおっしゃっていた、選挙目当ての野合・談合はしないと信じている。それをやった時こそ、維新の完全敗北だろう。