世田谷区は31日、セクハラをした副参事(課長級)の50代男性職員を減給1/5(6ヵ月)とする懲戒処分を発表した。
この職員は、昨年11月2日と同12月4日に、部下の女性職員の頭や手を触り、「かわいい」と発言。女性が精神的苦痛を訴えていた。副参事は事実関係を認めており、「悪気があってやったわけではなかった」と話しているとのことだが、問題は悪気があるかないかではない、ということがわかっていないことにある。
上司と部下の関係にあることにも鈍感なのか、「つい言ってしまった」としても、2日にわたってセクハラしているので、処分は当然だ。しかも触れたとなると、積極性を感じざるを得ないわけで、さぞや被害者は気持ち悪かっただろうと思う。役所ではあらゆるハラスメントに関する研修を定期的に行っているが、得てして、私を含めて“昭和のオジサン”たちの感覚は危険なので、その都度、学習し認識を改める必要がある。