世田谷区議会の福祉保健常任委員会で、生活保護費30万4370円を紛失した、という報告があった。血税を扱う意識を著しく欠いていると言わざるを得ない。
私の委員会での質疑によると、現場は世田谷区役所烏山保健福祉センター。現金約30万をポーチに入れ、さらにそのポーチを手提げ金庫にしまっていた。この手提げ金庫は常時、キャビネットに納め、必要に応じて出し入れしていたという。夜間は手提げ金庫をキャビネットではなく、さらに大きな金庫に移して保管しており、このこと自体に問題があったとは思えない。
庁舎は立派でも職員の質はどうなのか?
事の経過は、1月31日に現金がポーチごとなくなっていることに気づき、2月1日に職場内を探したが見つからず、翌日、成城警察署へ連絡したということだった。外部から盗難にあったというのは考えづらく、職員による犯行が疑われているようだが、かねてから税金の紛失は繰り返し起こっており、職員の倫理観を疑う。最近でも、セクハラでの懲戒処分があった。世田谷区役所職員の質は担保されているのか。保坂区長は徹底して綱紀粛正を図るべきだ。