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「世田谷一家殺害事件の解決を求める意見書」が可決

世田谷区議会で3月27日、私ひえしまも提出者となった「『上祖師谷三丁目一家4人強盗殺人事件』の速やかな解決を目指した取り組みを求める意見書」が自民、公明、維新などの賛成多数で可決された。立憲、共産、生活者ネットなどが反対した。

いわゆる「世田谷一家殺害事件」は、発生から23年が経過したものの、決め手となる手掛かりに乏しく未解決のままである。ご遺族の心中を思うと、胸が張り裂けそうだ。犯人逮捕を遅らせている理由として、遺留品が多くあるにも関わらず、DNA鑑定が有効に活用されていないことが挙げられる。意見書はプライバシー保護に配慮し、「限定的なDNAの遺伝情報に関するデータベースの拡充を図る」ことを政府に求めている。立憲会派から意見書に関する質疑があり、提出者を代表して自民会派から説明があった。

当日はご遺族も傍聴にいらしており、殺人事件被害者遺族の会「宙の会」で特別参与を務める土田猛さんは、「DNA捜査の法制化に向けた議論の第一歩となって欲しい」とメディアの取材に答えている。世田谷区議会として、事件解決を強く望む一つの意思表示ができたことは大変喜ばしいことで、実際に捜査が進展することを切に願う。