世田谷区議会の都市整備常任委員会に提出された、306名による「主要生活道路106号線（恵泉通り）の一刻も早い完成を求める陳情」が趣旨採択となった。

恵泉通りは事業開始からなんと58年も経過しているにも関わらず、反対する１軒が道路を塞ぎ、未だに完成していない。議会は速やかに解決するよう保坂区長に繰り返し要望してきたが、まったく埒が明かないまま今日に至った。占有している住民との裁判では、世田谷区側の正当性が認められており、代執行を決断する最終段階まできているが、区長は「住民と対話を続ける」としており、見通しは何ら立っていない（詳しくはコチラ）。こうした状況下で出された陳情だった。

委員会での主な会派の態度は、維新と自民が採択、公明が趣旨採択、立憲・れいわが継続、共産が不採択となり、まとまらないため、委員長が「継続でどうか」と提案したところ、維新と自民から「異議あり」が出され、再び採決。その結果、趣旨採択となった。６月19日の本会議で最終的に可決される見通し。

これまで対象になった約70名の区民は、用地買収に応じてきた。近隣住民は、迂回を余儀なくされることで別の狭い道を通らざるを得ず、事故も発生している。緊急車両の到着にも支障をきたしている。こうした事態に手をこまねいている暇はない。保坂区長は陳情者の思いを汲み、可及的速やかに先頭に立って解決すべきだ。