世田谷区議会は第2回定例会が終了した。これまで議案19件、陳情1件が審議された。なかでも注目されたのは、立憲民主党が提案した「地方自治の自主性・自立性が守られることを求める意見書」と、区民306名から出された「主要生活道路106号線(恵泉通り)の一刻も早い完成を求める陳情」だろう。
前者は、先日成立した改正地方自治法について、政府に自制を求めるものだったが支持が広がらず、わが会派(日本維新の会・無所属・世田谷行革110番)と自民・公明の反対対数で否決された。保坂区長も同法に大声で反対しており、立民は区長与党として歩調を合わせたものだったのだろうが、災害時などの非常時に国との協力関係を阻害するようなことを認めるわけにはいかず、当然の結果となった。
後者はすでに都市整備常任委員会で趣旨採択されていたので、本会議でも各会派は同様の採決になると思われていた。しかし、賛成を表明していたはずの佐藤美樹議員、そのべせいや議員(都民ファーストの会・Setagayaあらた)が一転、立民や共産、生活ネットとともに反対に回ったものの、わが会派と自民・公明などの賛成多数で無事、可決された。
ひえしまの代表質問では、約60年もの間、恵泉通りの早期開通を念願している区民の要望をしっかり汲んで、抵抗している1軒に対しては、速やかに行政代執行を断行するよう強く訴えた。あとは保坂区長の決断次第。世田谷区は用地買収に応じてくださった、70名に上る区民の思いをないがしろにしてはならない。