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歳末に「石丸新党」などについて語る

今日はクリスマス。今年は各地で忘年会も賑やかに行われているようですが、先日、世田谷の経堂で地域政党「自由を守る会」の皆さんと様々に意見交換をさせて頂きました。


私が政治活動を始めた直接のきっかけは、待機児童問題に直面したことですが、大きな目標は「地域のことは地域で決める」政治の実現です。地方は長く「3割自治」と言われてきたように、財源はもとより、基礎自治体に十分な権限が認められていない現実があります。これを解消すれば住民サービスは飛躍的に向上します。とくに世田谷区など23特別区は、もともと東京都の内部団体という位置づけから出発しているので、都の影響を大きく受けています。都の停滞は区の停滞につながることは、論を俟ちません。都議を交え、都内の他自治体の区議、市議と意見交換できたことは、たいへん有意義でした。

さて、国政は「103万円の壁」の論議など少数与党と野党の交渉が注目されていますが、来年は地方政治にとって大変重要な都議選が控えています。耳目を集めている「石丸新党」について、石丸伸二さんご本人がその構想の一端を語っているとのことで、私も夜中に観ました。

これによると、新党への入党条件としてまず、①議員の多選禁止が挙げられています。2期8年を超えて都議をやらないというのは、限られた期間で一定の成果を出すという緊張感を持たせることと、新規参入を阻まないという、人材を流動化させるということからすれば、意義があると思います。②国政政党の影響力を排除する。これも、そもそも地域の課題と党派性とは直結せず、地方議会に党派性を持ち込むことは有害であるとする考え方は、私も国政政党所属から無所属になったこともあって、よりよく理解できます。一方、国政政党に所属していると、地域の課題を国会議員を通して、国政に反映させることもできます。つまり、そういう機能も政党にはあります。しかし、地方議会の党派性が薄まれば、有権者の意思の吸い上げは必ずしも政党を通す(政党の都合に合わせる)必要はなくなるかもしれません。

石丸さんの「明らかに普通でない人が政治をやっている」というご指摘は、たしかにそういう面はあります。何を“普通でない”とするかは難しいところですが、民間企業では通用しないような、つまりは“能力が低い”という意味で、その手の人が存在しているのはどの議会も事実でしょう。つまり、それは議会の機能が硬直化しているということも意味しています。これを改革することは当然で、それは既存の国政政党ではムリであることもまた自明の理です。

新しいワインは新しい革袋にーーー。旧弊を打破するには新しい人材とその受け皿は必須です。引き続き石丸新党の動きに注目して参ります。