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ガバナンス不全⁉ 不祥事続出の世田谷区

昨日の世田谷区議会福祉保健委員会において、不祥事3件について報告があった。①すでに報告されていた、区職員による生活保護費30万円の紛失を受けての再発防止策について。②職員が上司の決裁を受けずに、勝手に事業締結をしていた問題。③職員の計算ミスにより、事業者へ助成金を過大に支給していたというもの。

福祉保健委員会

①については、区民の税金を取り扱う上で、信じられないくらいの杜撰な管理だったことが発覚し、複数人での確認や電子決済を導入するなどの改善策が発表された。呆れているのもあるが、これ以上論じない。当たり前の管理をただ徹底するだけだ。

②これは怒りを通り越して、世田谷区の行政運営を心底心配する事案。現場の職員が管理職の決裁を経ずに、勝手に事業提携を結んでいたというもの。自己判断で契約書の公印を押していたというのだが、こんなことがまかり通っている世田谷区は大丈夫なのか? 今回はたまたま血税が無駄に使われるようなことにはならなかったが、上司の判断を待たずに、現場がハンコを押している事業がこれまでにもあったのではないか、と疑わざるを得ない。当然、当該職員は懲戒処分された。

③これまた事業者への助成金を計算ミスし、規定より多く支給。これから事業者に返金してもらうよう、説明に走るという。エクセルの計算式を間違えていたのかなんだか知らないが、税金の取り扱いについての慎重さを著しく欠いている。

不祥事はこれに留まらず、文教委員会では窃盗を犯した区立中学教師の処分に関する報告があった。この教師は昨年8月、店舗内でブレスレットなどを万引きしたという。


14年の長きにわたる保坂区政の弛みと杜撰さが露呈しており、これらは顕在化したものだけだ。世田谷区1万人の職員に綱紀粛正を叫んでも、トップがのらくらやっている限り、不祥事は今後も起こり続ける。結局、トップが変わらなければ、何も変わらないという思いを強くする。われわれは監視の目を怠らない。