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【世田谷区】私立認可保育園でまた虐待事件

世田谷区議会子ども・若者特別委員会で、私立認可保育園で虐待事件が発生したとの報告があった。新BOP学童クラブに続き2件目。読売新聞も大きく報道した。


8月25日、世田谷区内の私立認可保育園で、保育士が走り回ったり玩具を振り回している園児の背中を勢いよく押し、バランスを崩した園児の臀部をさらに押して転倒させた。園児は顔面を床に強打し、前歯2本を根元から折られたとのことだった。

保育士は施設長に「子どもが転んで床に唇をぶつけた」と、あたかも園児が自分で転倒したかのように報告したが、ビデオカメラの映像を確認したところ、虐待と判明した。その後、子どもを園指定の歯科医師を受診させたところ、その歯科医がレントゲンを撮ることはせず、2週間後の再受診を指示して終えた。しかし、保護者が別の歯科医師に診せたところ、前歯が2本、根元から折れていることがわかったという。

子どもや保護者の気持ちを思うと、言葉もない。保護者は保育園だけでなく、区の責任も問うているということだが、当然だ。世田谷区は長年、「保育の質」を掲げて、どの自治体よりもその担保に力を入れて取り組んでいる、と自負してきたが、保坂区長の宣伝もむなしく、実際は虐待事件など不祥事が相次いでいる。

言うまでもなく、子どもたちの生命・身体を守ることが第一だが、そのためにも、保育士はじめ現場の疲弊や悩みのフォローやケアも必要だ。保護者や近隣住民との関係性も含め、世田谷区の「保育の質」の内実を問い直さなければならない時期に来ていると強く感じる。