世田谷区議会は3日間にわたる代表、一般質問を終えた。わが会派(無所属・世田谷行革110番)は、約60年も棚ざらしにされている主要生活道路106号線(恵泉通り)の開通のため、不法占拠している1軒に対し、保坂区長に速やかに行政代執行を決断するよう改めて強く訴えた。
しかし、保坂区長は「自主的な明け渡しを求めて、説得とお願いをしている」と答えるのみで、代執行をいつ行うかの言及は避けた。ひえしまも区民の意を受け、これまで繰り返し代執行を行うよう強く訴えてきたが、付近住民からは、「いつまで相手の話を聞いたら気が済むのか」との怒りの声もあるが、「ここまでダラダラ引っ張る理由は何か?」と区の態度を訝る声も上がっている。
議会ではすでに早期開通を求める陳情が可決されており、狭い迂回路での交通事故発生の懸念が高まっている。占拠者は「環境悪化」を明け渡さない理由の一つにしているが、占拠し続けていることによる「環境悪化」は目に入らないのだろうか。もう60年も開通しない道路問題。保坂区長の行政の長としての責任と政治家としての解決能力が問われている。