世田谷区議会決算特別委員会で、わが会派(無所属・世田谷行革110番)の大庭正明議員が、保坂区長の自宅が違法建築であると指摘。建築、道路行政のトップとして無責任だと糾弾した。
狛江市にある保坂区長の自宅が、容積率と建ぺい率を法定から超過したまま、敷地めいっぱいに建築されており違法状態にある。さらに、接道義務(幅4m道路に敷地2m以上が接していないとならない)を怠っているというもの。
保坂区長は1985年、フリーライター時代に、接道していないことから、建て替えができない中古物件を購入。しかし、1992年、区長が言うには、自宅敷地のほか「他人の敷地を借りて」建築確認の申請を行い、新築。その際、「貸借に関する文書は取り交わしていない」とのことだった。
その新築の自宅は、規定の「建ぺい率40%・容積率80%」をはるかに超えて、35坪の敷地ギチギチに建てられている。そして、現在もその威容を見せつけている。他人の敷地を算入して書類を作ったので、それを可能にしているわけだ。大庭議員は「区長は書類を偽造している」とし、役所は出された書類のみで審査するので、実際の建物は見ないから、それが出来たと主張した。
さらに、2021年、近くに駐車場用の土地を購入して接道状態にあるように見せかけているが、所管の行政に確認すると、現在も接道していない状態にあるということだった。
委員会で大庭議員が「自宅は接道しているのか」と質すと、保坂区長は「道路に面している」と繰り返し答弁。ふつうに考えれば、接道しているか否か答えればいいだけだが、そう言えないところを見ると、接道していないという自覚があるとしか思えない。
「地面師のような手法で家を建てた」世田谷区長に浮上した“書類を偽造して違法建築”疑惑https://t.co/RBiyE5r3uT#フライデー #地面師
— FRIDAY (@FRIDAY_twit) October 13, 2025
この件はフライデーでも報じられている。区長が裏ワザだか何だかを使ったのかは知らないが、このまま建ぺい率と容積率をオーバーした違法建築に、住み続けていてよいのだろうか。さらに接道もしていないとなると、多くの区民は理解しないだろう。区民から接道やセットバックなど住宅に関する相談はとても多い。トップが“特例”の大きな家に住んで、接道義務も果していないとなると、世田谷区行政の信頼は失墜する。
保坂区長は即日、フライデーに抗議したとのことだが、まず、議会から出されている疑義に答えなければならないはずだ。区長のⅩの投稿によれば、「自宅の建築にあたっては、建築事務所に依頼の上、建築確認申請をしており、建築確認がおりています」とのことだが、前述の通り、建築確認は偽造文書でも許可されるのだし、違法建築に住み続けている事実は変わらないのだから、区民としてはほとんど意味のない抗議である。まず、区民に説明責任を果たすべきだ。