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区長自宅疑惑、副議長クビ! 世田谷区議会で起こっていること①

世田谷区議会は第4回定例会を終え、国会で補正予算が成立次第、臨時会が開かれることになる。速やかに、物価高騰対策をはじめとする生活関連予算を成立させたい。

保坂区長自宅疑惑について、都庁で記者会見(11月5日)

さて、今年1年を振り返ってみて、まったく納得できない事案は、保坂区長の自宅違法建築疑惑である。ひえしまの会派(当時は「無所属・世田谷行革110番」。12月9日、「改革無所属の会」に改名)は数か月かけて調査を行い、決算特別委員会、本会議などで区長に説明責任を果たすよう強く求めてきた。しかし、区長は明快な答弁を拒み、週刊誌の見出しについて「名誉毀損だ!」と喚くばかり。接道義務を果たしているのか、建ぺい率・容積率は法定の範囲内に収まっているのか等々、疑問を持たれている事柄について、速やかに明らかにすべきだ。そうでなければ、この“保坂スキーム”を使って脱法行為をする区民がいたとしても、文句は言えなくなり、区の建築、道路行政の根幹が揺らいでしまう。ということを、ひえしまは議会質問で厳しく指摘した。

この件については、保坂区長から納得のいく説明がない限り、引き続き会派を挙げて追及していく。

さて、この区長の自宅違法建築疑惑を巡り、図らずも、世田谷区議会が抱え込んでいる病があぶり出されることになった。「立憲民主党・無所属・愛世田谷区議団」会派の「みやかおり」議員が、決算特別委員会での大庭正明議員の質疑について、「区長のプライバシーを侵す質疑であり、マスメディアも巻き込んでいる。聞くに堪えない。不快に思う区民がいるので、委員会冒頭で委員長から大庭委員に注意してほしい」などと発言。大庭議員が「質問権を侵害された」として、みや議員の処分要求書を議長に提出した。

これを受けて議会に懲罰特別委員会が設置され、審査が行われたが、「発言を確認する会議録が残されていない」などの理由で、みや議員へ懲罰は科されなかった。しかし、みや議員の発言や態度について、各会派から厳しい指摘が相次いだ。

これを嚆矢として、世田谷区議会第2会派で“区長与党”である、「立憲民主党・無所属・愛世田谷区議団」による言論封殺の動きが、芋づる式に明らかになっていく(次回へつづく)。