保坂区長が令和8年度予算の目玉に掲げる、若者の定住応援策「ずっと、世田谷。」ーー。区内で住宅購入する39歳以下の夫婦のほか、妊婦や未就学児がいる家庭に対して、現金と地域通貨の計40万円を支給するというもの。賃貸住宅に住み替える場合も、地域通貨10万円分をプレゼント。予算総額3億円です。

ひえしまも、泣く泣く世田谷区から去って行く、子育て世帯を何組も知っています。ですから、対策を講じることは当然です。しかし、だからと言って、「40万円あげるから、住んでください」というのは間違っていると思います。
まず、引っ越す事情は様々ですが、「住んでください」と言っても、世田谷区では現在、保育園の待機児童が増えており、なかなか希望通りに入園できません。ですから、保育園問題、遅れている学校改築など育児や教育の環境を整える必要があります。ひえしまは当選以来、数年がかりでベビーシッター補助を強く訴えてきましたが、これもようやく来年度から導入されます。まずは、住みたいと思ってもらえる環境整備に税金を使うべきです。
そもそも、「40万円もらえるなら、家を買おう」とは思わないでしょう。世田谷区内でも地価の高騰で、億単位の物件は珍しくありません。何の足しにもならない、とまでは言いませんが、あえて言えば、引っ越し代くらいでしょうか。しかし、これが定住のインセンティヴになるとは、まったく考えられません。
取り組むべきは、効果のないバラマキではなく、長期スパンで計画すべき諸施策です。それは、住みたいと思ってもらえる都市整備にほかなりませんが、これは保坂区政が最も苦手とするものです。バラマキは首長にとって一番楽なやり方で、だいたい選挙目当てです。区長選までちょうど1年ですから、実に辻褄が合います。しかし、税金を無駄使いする区長は必要ありません。
ひえしまは会派あげて、このバラマキに反対しています。そして、予算3億円分を都市整備基金に繰り入れて政策を練り直すよう、18日に「予算組み替え動議」を議会に提出しました。自民や立民会派からも反対の声が上っていますので、私たちの動議に賛成してもらえるよう、働きかけているところです。
