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完全に変質した“世田谷モデル”

もはや、「誰でもいつでも何度でも」のキャッチフレーズは、どこかへ行ってしまった“世田谷モデル”。予想通り、ただの「PCR検査拡大」にすり替わっている。実施前にこの体たらくでは、あとは「そもそも、議会には報告していないんだから、そんなことは言っていない」と逃げるしかないだろう。


この区長のツイートと同趣旨のことは、私はかねてから議会で言ってきた。PCR検査を早急に拡大せよ、と再三言ったのにやらなかったのは、どこの誰なのか。PCR検査拡大が“世田谷モデル”というのなら、国の施策と同じなので、区長にはしっかりと国や都と交渉して、予算を確保してもらうほかない。それをなぜ4月の段階でやらなかったのか。政府の悪口ばかり言って、一向に動かなかった区長の責任は重い。今になって、殊勝なことに共産党が手を貸してくれるようだが、この赤旗の記事ですら、「誰でもいつでも何度でも」の文言は見当たらず、「PCR検査拡大」としか書いていない。志位委員長もせっかく宣伝していたのにね。


今日(8月17日)に至っては、金子勝・慶大名誉教授がトンデモなツイートをしている。


「世田谷区は、繁華街下北沢で商店街、劇場、ライブハウスの実証実験を終え、PCR臨時区議会予算化でPCR9月3倍、10月10倍目指す。」って、誰から聞いたのか? 区のHPにも保坂区長のツイッターにも書いていないのだが。「PCR臨時区議会」って何のこと? どの区議会議員も知らないのに、金子氏は知っているらしい。いつ開かれるのかぜひ教えて欲しい。実に不思議だ。たしか、氏は学者だったと思うが、安倍さんや小池さんが憎いのは結構だが、こういうデタラメな情報を流しているようでは、お里が知れる。

これまでは、保坂区長のメディアを通じた勝手な喧伝、“お仲間”たちのお祭り騒ぎ、それに踊らされるリテラシーの低い連中、という構図だったが、今となっては、やはり中身のいい加減さや取り巻きの怪しさが知られるようになり、賢明な世田谷区民から役所へ、疑問とお叱りの電話が多く届いているということをお伝えしておく。