参院選もいよいよ終盤戦に突入。私も連日、「えびさわ由紀」候補の応援に。昨日は地元、千歳船橋に馬場伸幸共同代表、音喜多駿政調会長が駆けつけ、渾身の訴えをさせて頂いた。
さて、山際経済再生相が遊説中に言い放った、「政府は野党の話を一つも聞かない」「投票するなら与党議員に」といった発言が問題になっている。しかも、発言を撤回しないというのだから、空いた口が塞がらない。与党・自民党の驕った体質が如実に表れている。我らが世田谷の保坂区長も、これにはお怒りの様子。
「誤解を招く発言」を訂正するには、発言の真意はこうだという「正解」がなければならない。「野党の話は聞かない」と言ったことが、「与党しか話が出来ない」という意図でなかったことを説得力を持って説明していない。やはり「誤解」は、「正解」ではなかったか。 https://t.co/j2Zo9vDJF4
— 保坂展人 (@hosakanobuto) July 5, 2022
区長のおっしゃる通りだ。しかし、ご自分の胸に手を当てて思い返して欲しい。区長は我々議員からの指摘を素直に受け入れ、間違いを認めて撤回したことがあっただろうか?
たとえば、「世田谷モデル」の時も、私が追及し続けたように「誰でもいつでも何度でも」と言いながら、中身がコロコロと変わり、全世田谷区民と「誤解」させておきながら、2万数千人の無症状のエッセンシャルワーカー、しかも「希望者のみ」と対象を縮小した時でさえ、何度も要望したにも関わらず、区民に明確な説明をしなかった。政治家としてまったくもって不誠実ではないか。
「誤解」されるのが嫌なら「正解」を語れ。「与野党の話しをていねいに聞きます」と言うべきところを、つい「野党の話は聞かない。与党議員だけ」といい間違えてしまったということなら、撤回するべきだろう。撤回しないのなら、大臣として答弁席に立つ資格はない。国会と国会議員に対する冒涜となる。 https://t.co/lccxdmHilR
— 保坂展人 (@hosakanobuto) July 5, 2022
区長の山際発言の怒りは収まらないようだが、しかし、これは完全なブーメランである。PCR検査に関する私の質問でも、「ひえしま議員の誤解だ」と逃げを打ったことは、記憶に新しい。「誤解」されるのが嫌なら「正解」を語れ。まったくどの口が言うのか。
笑。誰が見ても「保坂区長が悪い」という問題を追及され、昨日は稗島進議員の質問に「稗島議員の誤解」と答弁。今日は田中優子議員の質問に「〜としたら」と答弁。保坂区長、社民党国会議員時代に想いを馳せ政権批判を楽しんでるのだろうが、ここまでいい加減だと笑えてくる。https://t.co/AXPsrONkZh
— 桃野芳文(世田谷区議会議員) (@momono4423) June 12, 2020
つまり、私の「誤解」は「正解」だったのだが(笑)、要するに、大臣であれ区長であれ、権力を握る立場にある人は、とかく他人の意見を受け入れなくなる傾向があるということだ。挙句の果てには、万能感に浸った主観のみの政治を行うようになり、そうなれば、有権者にとっては大きな不利益が生じる。ゆえに、国会では与党に対して野党、地方では首長に対して議会という監視役が必要であり、両者が切磋琢磨することで、有権者の利益を最大化することができる。参院選に際して、このことを改めて認識し直すことも、大切なことだと思う。