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山際大臣の「野党の話は聞かない」発言。では首長は?

参院選もいよいよ終盤戦に突入。私も連日、「えびさわ由紀」候補の応援に。昨日は地元、千歳船橋に馬場伸幸共同代表、音喜多駿政調会長が駆けつけ、渾身の訴えをさせて頂いた。

さて、山際経済再生相が遊説中に言い放った、「政府は野党の話を一つも聞かない」「投票するなら与党議員に」といった発言が問題になっている。しかも、発言を撤回しないというのだから、空いた口が塞がらない。与党・自民党の驕った体質が如実に表れている。我らが世田谷の保坂区長も、これにはお怒りの様子。

区長のおっしゃる通りだ。しかし、ご自分の胸に手を当てて思い返して欲しい。区長は我々議員からの指摘を素直に受け入れ、間違いを認めて撤回したことがあっただろうか?

たとえば、「世田谷モデル」の時も、私が追及し続けたように「誰でもいつでも何度でも」と言いながら、中身がコロコロと変わり、全世田谷区民と「誤解」させておきながら、2万数千人の無症状のエッセンシャルワーカー、しかも「希望者のみ」と対象を縮小した時でさえ、何度も要望したにも関わらず、区民に明確な説明をしなかった。政治家としてまったくもって不誠実ではないか。

区長の山際発言の怒りは収まらないようだが、しかし、これは完全なブーメランである。PCR検査に関する私の質問でも、「ひえしま議員の誤解だ」と逃げを打ったことは、記憶に新しい。「誤解」されるのが嫌なら「正解」を語れ。まったくどの口が言うのか。

つまり、私の「誤解」は「正解」だったのだが(笑)、要するに、大臣であれ区長であれ、権力を握る立場にある人は、とかく他人の意見を受け入れなくなる傾向があるということだ。挙句の果てには、万能感に浸った主観のみの政治を行うようになり、そうなれば、有権者にとっては大きな不利益が生じる。ゆえに、国会では与党に対して野党、地方では首長に対して議会という監視役が必要であり、両者が切磋琢磨することで、有権者の利益を最大化することができる。参院選に際して、このことを改めて認識し直すことも、大切なことだと思う。