世田谷区議会は決算特別委員会を終えた。各領域ごとに質疑が行われたが、私がライフワークとする動物愛護に関する質問は、他会派からも出ていた。
私はすでに一般質問で、地域ネコの「TNR」活動について取り上げ、不妊去勢手術の全額助成を訴えた。TNRとは、「T(trap)捕獲」「N(neuter)不妊手術」「R(return)戻す」のことで、この活動に自発的に取り組んでいる区民は少なくない。問題は、区がこの一連の作業を個人に任せきりにしていることで、不妊手術の費用もメス1万円、オス5000円しか出していない。これでは、相場の半額すらも賄えないが、残りは個人負担にしている。ここは早急に全額助成にすべきである。杉並区などではすでに実施している。
以前、秋田犬の多頭飼育崩壊の現場を訪れたことがあったが、最近はネコのケースが急増しているという。区内にも「アニマルハウス」と呼ばれている場所があり、ここでもTNR活動が行われているが、いかんせん、ネコは自由に区内外を行き来しているので、広域の行政で協力し合わなければ解決は難しい。ここが課題である。