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世田谷区、やっと「黙食」見直しを学校に通知

私ひえしまが、議会質問で取り上げたことにより、ようやく世田谷区は各学校へ給食時の「黙食」を見直す通知を出した(12月8日)。

内容は以下の通り。

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【通知内容】

①「児童生徒等が対面して喫食する形態を避け、大声での会話を控えさせてください。」とガイドラインを改め、引き続き対面での喫食は避けつつも通常の会話は問題ないこととする。

②併せて、給食時を含めてパーテーションは使用しないこととする。なお、これまでどおり換気には十分配慮する。

③また、黙食については一律の対応を求めるものではなく、学級内に新型コロナウイルス感染症による欠席者がいるなど、必要に応じて特定の学級を対象に黙食を実施する(会話を控えさせる)ことは可能とする。

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運用開始日は、各学校で準備が整い次第ということだが、ようやく子どもたちのストレスが軽減されることを思うと、心から嬉しい。ただ指摘しておきたいのは、えてして、学校は画一的になるので、引き続き黙食したい児童生徒がいれば、それは認めるべきということだ。さらに、クラスター発生の恐れがあるような時は、黙食をしばらく続けるという判断もあり得るだろう。つまりは、何でも押し付けで同じことをずっと続けるのではなく、教育現場だからこそ柔軟対応が必要ということだ。

とはいえ、教育現場で深刻なのは、往々にして子供たちのために責任を負おうとする大人が少ないということだ。校長の裁量権は驚くほど重んじられている。ゆえに、これまでも「黙食」をしない学校や担任の判断でやらない学級もあったと聞く。しかし、それは稀であり、教育長や区長も「現場を尊重している」という美名の下、多くの学校で延々と黙食が続けられてきた。トップの指導力が子どもたちの幸不幸を左右することに、今一度思い至らなければならない。重要なのは現場の視察だけでなく、決断力である。