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世田谷区のふるさと納税に動物愛護基金を

私ひえしまは、先の定例会において、世田谷区のふるさと納税について質問した。区はこれまで、返礼品競争に加わらないと強弁してきたが、年々増加する税金流出に耐えらえなくなり、保坂区長は政策を180度転換。ちなみに2022年度は87億円の流出が見込まれている。


後手に回りすぎたとはいえ、区長が変なこだわりを捨て、正々堂々と返礼品競争に加わる決断をしたことは評価したい。区内の人気菓子店の詰め合わせや、温泉旅館のクーポン券など100種を返礼品として用意した。

それは結構なのだが、区長が返礼品競争に加わらない理由としてきた、寄付先の内容充実についても、実は言うほど力を入れて来たとは思えない。たとえば、動物愛護に関わるものはない。23区でも目黒区や足立区など他自治体で、事業を立ち上げているところは少なくないのにも関わらず、である。

そこで、動物愛護に力を入れてきた私としては、世田谷区もぜひ基金のようなものを作り、ふるさと納税の寄付先として設けるべきだと提案した。その結果、役所も前向きに取り組むとの答弁を得たので、一日も早く実現して欲しいものである。

つまりは、寄付先の内容と返礼品の選定は車の両輪であり、そのどちらを欠いても税の流出を招く。この当たり前のことを追求してこなかったことは、保坂区政の失政である。そもそも、区長は退職金返上を公約に掲げて当選したにも関わらず、それを撤回して現在に至る。今こそ実行し、責任を取るべきではないか。