ブログ

“共産党が与党”の保坂区政で改革はムリ

世田谷区議会では、第1回定例会が開かれている。わが会派「無所属・世田谷行革110番・維新(F行革)」の代表質問では、4年間の保坂区政の総括を行った。その中で、保坂区長と共産党の隠れた共闘関係が、世田谷区の改革を阻害している要因の一つではないか、という指摘をした。

保坂区長は自ら任じる“リベラルの旗手”だが、選挙に際しては「無所属」という立場を取ってきた。なるほど、これまで政党から推薦を得たことはない。しかしながら、額面通りには受け取れず、共産党の応援を熱烈に受けていることは周知の事実である。と言うよりも、共産党はHPで“与党”であることをアピールしている。


公けには推薦や支持を打ち出さないところが、何とも区長とこの政党のいやらしさを感じるが、共産党が「支援」とまで自信満々に公表している以上、保坂区政は確実にこの党の影響を受けている。

安倍晋三元総理の国葬に際して、世田谷区内の公共施設では半旗を掲揚しなかったのだが、共産党は「自分たちが区長へ申し入れたからだ」と議会で言い募った。私がこのことを質すと、保坂区長は「共産党に言われたからではない」と否定したが、はいそうですか、とすんなり納得できるわけはない。たとえば、私や自民党会派が主張してきた、自衛隊出身者などの災害の専門家を採用する、危機管理監の新設が速やかに進まないのはなぜか。専門の外部人材を副区長に登用したのはよいが、大胆なDX(デジタルトランスフォーメーション)化への期待が急速に萎みつつあるのは、役所の労組に配慮しているからではないのか。最近、保坂区長は得意げに「非自民首長の結束」を大々的にぶち上げたが、賛同している首長とやらは、「共産党与党リスト」に掲載されている面々なのである。

代表質問では、日米安保と在日米軍についての見解を訊いたが、保坂区長はまともに答弁せずに逃げてしまった。答えたら、お里が知れるとでも思ったのか。いずれにせよ、共産党との不健全な関係を続けている以上、区民の信頼は得られまい。それに、“リベラル”に見せかけていても、地金は55年体制の片割れである“革新”の残党なのだから、役所のスリム化はもとより、統治機構そのものを視野に入れた抜本改革はムリである。であれば、世田谷の未来は暗い。もはや首長をチェンジする以外の選択肢はない。