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世田谷区の公務員給与引き上げに反対

世田谷区議会では、区から提出された区長や副区長のほか、一般公務員、議員等の給与を引き上げるための条例改正議案7件について審議された。ひえしまの会派(日本維新の会・無所属・世田谷行革110番=維無行)はそのすべてに反対した。

理由はいくつもあるが、長期にわたる景気低迷により賃金が上昇せず、物価高騰で苦しむ多くの区民に比べれば、公務員は身分が保障されており、生活が安定している。今の状況で一律に給与を引き上げることに、賛成はできない。区長にいたっては、年間約24万円のアップになるが、本庁舎整備工事の大幅遅れ、事業達成率の低さなどを見ても、納得できる理由がない。

こういった批判があることを踏まえたのかどうか分からないが、保坂区長は区長給与だけ1年間据え置くことを表明した。それはよいとして、各会派から理由を尋ねられても「政治家として熟慮した結果」とのみしか答えず、疑問の声が多く上がった。結局、来年度からは昇給するので、「一時のパフォーマンス」との誹りは免れない。

公務員の給与は特別区人事委員会、区報酬審議会からの答申を受けて決定されるが、そもそもその根拠が、社会の実情を正確に反映しているのか疑問がある。報酬審の委員は区が選んでいるので、人選の公平さが担保されているのかということも、課題としてある。

いずれにせよ、私はこれまで通り、議員としての月額報酬2割カットを継続する。今月末(12月27日)、東京維新の会のメンバーで、風評被害に苦しむ「ふくしま支援」のため福島県富岡町を訪れ、300万円を寄付する予定だ。