改めまして、能登半島地震でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈り申し上げます。また、被災され大変な生活を強いられているすべての方々に、お見舞い申し上げます。
地震発生から1週間以上が経過し、その被害の甚大さに驚いているというのが率直なところだ。日本維新の会東京都総支部(東京維新の会)としては、所属議員が給与をカットする「身を切る改革」で捻出した500万円を、日本赤十字社に寄付した。議員の多くは、本当はすぐに被災地へ行って支援活動をしたいと思っているが、東京維新の会は、混乱を極力招かないようにするため、所属議員の現地入りを控えている。
国会でも各党の視察自粛の申し合わせが行われた。
6与野党、能登視察を当面自粛 岸田首相「自身も見合わせている」https://t.co/kJparFByKH
自民、公明、立憲民主、日本維新の会、共産、国民民主の6党は5日の党首会談で、所属国会議員による能登半島地震の被災地視察について、当面自粛することを申し合わせました。
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) January 5, 2024
これを無視し、現地入りして独自の活動をする国会議員もおり、評価の賛否が分かれているのだが、私としては、政府が被災者や心配している多くの国民に対して、納得できるような情報発信をしていないことの方にこそ不満を覚える。岸田総理が表明した震災対策費40億円というのも、「たったそれだけ?」と誰もが思った。実際はこれに留まるわけはないが、なぜ「40億円」と制限するような言い方になるのか。それに、自衛隊も逐次投入しているようで、何もかも小出しにしている印象が拭えない。
岸田首相「72時間経過まで総力挙げて救助」 能登半島地震、予備費40億円規模 https://t.co/lOrM8aUl9N
自衛隊員を昨日時点の約2000人から約4600人まで増強する。#能登半島地震
— 産経ニュース (@Sankei_news) January 4, 2024
しかも総理は、何の余裕があるのか記者会見もほどほどに、テレビ番組に出演。自分の得意分野を滔々と語る姿に、視聴者の多くは疑問を抱いたはずだ。「そんな時間があるなら、現地に行け」と思ってしまうのは、おかしいのだろうか。
BSフジ #プライムニュース に岸田が出てる。
もうコスプレはやめたのか?😂
しかも地震の話は早々に切り上げ、外交を語り出す始末。。
まず今孤立して飢えている人たちを救うことが最優先だろ! pic.twitter.com/y0KMEHzl49
— ayumu (@_tur_quoise) January 4, 2024
一番の問題は、岸田総理の心の通わない言動にあるはずだが、先の6党申し合わせも、政府がダメなら政党・政治家で動いて欲しい、現地から被災者の声を届けて欲しい、と思う国民からは、なんだか“政府とグル”のようにも見えてしまう。やはり頼りにしたいのは、地元選出の国会議員、地方議員のはずだが、残念ながらこうした地域密着型の声はあまり取り上げられない。
被災地走る地元の与野党議員 「寄り添い、守る」自民・西田昭二氏、立民・近藤和也氏https://t.co/HbZgHMApLB
能登が直面する緊急事態に協力を確認。それぞれ地元に張り付き、被災者に対し要望を聞き取っては国や県に集約し、希望と再起を呼びかけている。#能登半島地震
— 産経ニュース (@Sankei_news) January 10, 2024
国民の多くは、コスプレよろしく防災服姿で椅子に座って会議ばかりしている姿ではなく、政治家の具体的な実行力と正確な情報発信を望んでいるはずだ。政府がこの体たらくならば、政党がその範疇でできることを行えばよいのではないかと思う。どうも政治のベクトルの向きがちぐはぐなので、国民が安心できないと感じざるを得ない。