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実行力なき世田谷保坂区政の予算に反対!

令和6年度世田谷区議会第1回定例会が閉会しました。4期目に突入した保坂区政初の予算審査となりましたが、相も変らぬ課題先送りの決断しない、実行しない姿勢が顕著となる内容でした。ひえしまの会派(日本維新の会・無所属・世田谷行革110番)は、議会で唯一、一般会計予算に反対しました。まず、区役所本庁舎整備の工期遅延に関する、大成建設側との和解交渉については、わが会派の試算では、最大50億円以上の賠償金を請求できるところ、区はたった16億円で妥協することから、この議案にも反対。保坂区長は当初、「訴訟も辞さない」と言いながら、大成社長への直談判はたった1回。区民の損失を取り返すためのリーダーシップをまったく発揮しませんでした。


昨年12月に認可外保育園で起こった生後4ヵ月の乳児が死亡した事故では、うつぶせ寝が常態化していたにも関わらず、区は適切な指導を怠っていました。世田谷区は長年、「保育の質」を掲げてきましたが、その看板に大きな傷がつきました。ひえしまはかねてより、うつぶせ寝を防止するセンサーやカメラの設置を提案してきましたが、区は何ら対策を講じることはありませんでした。

インフラ整備についても、消極的な姿勢が目立ちます。例えば、主要生活道路106号線(通称:恵泉通り)は未だ地域住民との間で合意が得られず、事業開始から60年近く開通が遅れています。裁判では区の正当性が認められ、あとは区長の決断で行政代執行を行うのみとなりました。これも自ら真摯に住民と向き合うことをせず、すべて部下任せにしてきたツケなのです。日頃から“熟議”と言っている区長の振る舞いに偽りあり。道路開通の有無は日常の利便性はもとより、救急搬送の時には区民の生命にも大きな影響をもたらします。これまた区長が主張する“いのちの政治”は掛け声だけなのでしょうか?


区役所職員のモラルハザードも深刻です。昨年は区立保育園の男性保育士が猥褻行為で懲戒処分を受け、電車内で女子生徒に体液をかけた男性職員は逮捕。今年は新年早々、男性の課長級職員が部下の女性にセクハラをしたことで、これまた懲戒処分。さらに3月、同じく課長級職員が女性職員にパワハラをし、減給処分を受けました。ほかに区民に渡すはずの生活保護費30万円が行方不明になるという、信じられない不祥事も起こっています。メンタルヘルスを悪化させる職員も相次ぐ中、区長はどこ吹く風――。長期政権となった保坂区政の驕りと弛みを正さなければなりません。ひえしまは区民の利益を守るために、引き続き厳しく対峙して参ります。