夏頃から各地で「闇バイト」と称する強盗事件が増え、大きな社会問題となっています。世田谷でも体感治安が著しく悪化しており、区民の方から不安の声が届いています。
先日、NHKで放送された首都圏で発生した強盗事件の分析によると、その手口はハンマーで殴る、口を塞ぎ刃物で切りつける、手足を拘束し全身を殴打するなど非常に凶悪性が高く、被害者は全身打撲のほか、肋骨や腕、指などの骨折に留まらず、命を奪われたケースもあります。
会派を挙げて、区民の命を守るための具体的な対策を早急に講じるよう、保坂区長に迫りました。まず、犯罪抑止に効果的なものは、個人宅の防犯カメラを増やすことです。足立区ではすでに「侵入強盗・窃盗緊急特別対策補助金」という緊急の取り組みを11月からスタートさせており、防犯カメラの設置に上限を3万円として、1/2の助成を行っています。さらに、窓や玄関、ベランダなど防犯対策も16種用意されており、世田谷区も導入すべきであると訴えました。
世田谷区は地域団体のみ助成している
区は町会・自治会対象の防犯カメラ設置の支援を行っているので、手立ては講じていると答弁。個人宅への導入は莫大な経費がかかるので躊躇するとのことでした。しかし、区は業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)化によって経費節減を行っている、と喧伝しているのですから、いまこそ削減できた分を防犯対策に充てるべきです。区には「基金」と称する貯金が、1400億円以上も積み上がっています。区民のために使わずして、何に使うのでしょうか。予算は保坂区長の“黒字自慢”のためにあるのではありません。