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学校の飛沫除けはなぜ乳白色か?

学校が始まったので、教育現場に関するお問い合わせを多数頂戴している。区内の小中学校は、様々なコロナ対策を講じているが、まず、マスク着用について。なかには、いついかなる時も着用を指示している学校がある。この蒸し暑く、さらにこれから炎天下となる季節の登下校の際にも、ナントカの一つ覚えのように着用を強制するのはどう考えてもおかしい、という親御さんの声がある。教育委員会は「子供の健康を最優先にし、柔軟対応すべき」との見解だが、こういうことをいちいち質さなければならないのは、正直、悲しい。臨機応変の知恵というものはないのか。

同じ伝で、昨日の文教委員会では、ワイシャツ・ブラウスを「標準服」(あくまで「制服」ではない)としている学校に対して、ポロシャツ登校でもいいのでは? という声が上がった。これについて教育委員会は、ゴニョゴニョ煮え切らない答弁を繰り返し、結局は教育長が「ポロシャツの良さなどを学校に伝えていきたい」と言って終わったが、初めから「柔軟に対応するように助言したい」くらい言えばいいのに、と思うが、なぜか出来ない。

そして、飛沫を防ぐために各机に設置された「パーテーション」について。これがなんと乳白色。透明ではないので、前が見えにくい。とくに小学校低学年の児童にとっては、立ち上がらないと見えない。現場では、前方を切り取って使用しているという報告もあり、そうならば何の意味があるのか。風が吹けば一斉にパタパタと倒れ、片づけてしまっているクラスもあるという。なぜ、乳白色なのかというと、透明なものよりも安価だからである。この近視眼は呆れるばかりだが、役人の発想に似つかわしい。おそらく、使えないパーテーションは撤収を余儀なくされ、2派3派に備えて再導入されるにしても、今度こそ無色透明のものになるだろうから、結局はムダな経費がかかるのである。

こういった硬直化した役人の発想に、メスを入れるのが議員の仕事。とくに世田谷区教育委員会の病は重い。鋭く目を光らせていきたい。