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都議選を振り返る

東京都議会議員選挙が終わったので、感想を少し。まずは各党が得た議席数から。

都ファ 31
自民  21
公明  19
立民  17
共産  14
国民  9
参政  3
ネット 1
維新  0
れいわ 0
再生  0
無所属 12

自民党は現有33から21へ激減。裏金問題が響いたのは事実だろうが、小泉農相のパフォーマンスも虚しく、石破首相への嫌悪感が大いに影響したのではないか。ちなみに、世田谷区では自民議員が3から1人へ減った。公明は全員当選ならず。お膝元の新宿区と大田区で落とすなど、組織の高齢化というよりも、戦略ミスがあったのではないかと思う。国民は18人中9人が当選したものの、半分が落選。山尾ショックは保守層の支持を減らしただろうが、魅力がない候補が落選しているとも言え、有権者は党名だけでなく、人物もしっかり見ていることがわかる。

立民は微増。小池都政には野党的スタンスを取り続け、反小池層の一定の支持を集めたのではないか。共産は5議席減。こちらも組織の高齢化は否めない。赤旗のスクープなどに見られるように調査力には定評があるが、若者にあまり訴求出来ていないのかもしれない。ネットは変わらず1議席。れいわは議席なし。世田谷でも目立っていた記憶がない。

維新は大田区での唯一の議席を失い、6候補が全員落選。減税を訴えたようだが、都民にはまったく響かず。再生の道も42人全員が落選。政党として政策を掲げないならば、候補者の力にすべて還元されるが、圧倒的多数が政治家未経験者となると、それは酷だと思った。地方政治の課題は複雑で多岐にわたるので、にわか仕立てで選挙は戦えない。

今回は参政党が躍進したのが印象的だった。これまで自民と国民を支持していた保守層の票が流れ込んだのだろうが、反ワクチンや有機食材の活用を訴えていたので、世田谷区においては、通常はリベラルにカテゴライズされる層もある程度取り込んだのではないか。

ともあれ、すべての立候補者の健闘を称えたいと思う。選挙に出馬するには家族の協力をはじめ、職場の理解や自身の健康、金銭の問題など様々なハードルを超えなければならない。そして当選して初めてスタート地点に立てるわけで、本当に簡単なことではない。それもひとえに応援してくださる方々の支えがあるから出来ることだ。新しい都議会議員の皆さんの活躍を願いつつ、同時に一都民として厳しくチェックしていきたい。