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緊急事態宣言で不安な世田谷区

報道によれば、ようやく総理は緊急事態宣言を行うことに決めたとのこと。小池都知事、吉村大阪府知事はもとより、医師会などいくつか有力な団体も早く発出するように要望していたので、「やっとか」という印象が強い。いろいろ理屈はあるだろうが、そもそも、安倍総理が中国人の入国制限を速やかに行わなかったことや、経済対策が和牛券がどうのこうの、所得制限付きで1人30万円だの10万円の支給だの、消費税減税はしない、といったような腰が定まらない、何をやるのかまったくわからないで国民が呆れているとき、出てきたのが布製マスク2枚の配布だった。こういう有様のなか、ようやく緊急事態宣言がなされる。

翻って世田谷区だが、保坂区長のツイッターによれば、感染者は4月5日現在で93名に上った。


問題なのは、区長が個人ツイッターで感染者数を発表したが、その後、区のHPはまったく更新されず、最新情報が掲載されたのは、4月6日の15時を過ぎてからである。区民から「区長が発表しているのに、区はなぜ発表しない」という苦情がきていたので、私も役所に問い合わせると、区長、保健所、広報という3者の連携が、非常に危ういものであることがわかった。区長は感染者数をどこから聞いて知ったのかわからないが、そもそも自分のツイッターにUPするならば、区の広報にも指示すればいいだけの話である。保健所は土日もフル稼働して多忙であることはわかるが、何も細かい数字(年齢や退院者数など)は後回しにして、速報値を伝えればいいだけのはずだ。こういう世田谷区のチグハグぶりは、私も議員になってから至るところで見てきた。

緊急事態宣言が出されれば、区としての身構えが必要である。区長はこうツイートしている。


「全力をあげたい」「協議したい」と当事者意識を欠いている感じがこの区長の特徴で、なぜ「全力をあげます」「協議します」と言えないのか、甚だ疑問である。こういう姿勢で91万区民の生命、生活を守れるのか。私はひとりの区議会議員として、行政と協力しながら全力を尽くすことは言うまでもないが、正直、こういう区長を戴いている危うさも指摘しないとならない悲しさもある。