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悲惨な多頭飼育崩壊について質問

9月16日の本会議にて、“世田谷モデル”のほかに、多頭飼育崩壊について質問しました。詳しくは、ネット録画をご覧ください(1:00:26から)。

役所の答弁は、まだ議事録として出てきていないので、ひえしまの質問のみ掲載します。
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次に、多頭飼育崩壊の防止についてお聞きします。本年7月に区内で起こった多頭飼育崩壊は、秋田犬を主とする20頭以上の犬を放置したまま、ブリーダーをなりわいとしていると目される飼い主が遁走するという、実に驚くべきものでありました。私も現場に参りましたが、残された犬たちは、悪臭が充満する中で、満足にエサや水が与えられず、檻に入れられたままの実に劣悪な環境におかれていました。

私が調査したところでは、この男性は生活保護受給者にも関わらず、多くの犬を飼育し、長年にわたる家賃滞納の果てに、大家さんから訴えられ、追い出されたというものでした。また、かねてより大家さんは、悪臭、吠え声などに関する近隣住民からの苦情について、役所に相談していたということで、一時は保健所の指導で頭数が減ったこともあったとのことですが、その後また増加し、今回の事件に至ったというものであります。犬たちは東京都の動物愛護相談センターに引き取られ、その後、幸いにして、心ある方々に譲渡されたとのことですが、最も重要なことは、このような事態に陥る前に、しっかりと手を打つことであります。

以下、質問します。そもそも、多頭飼育が可能となるためには、前提として、犬が快適に暮らせる広いスペースが必要であり、今回の件は、どう考えても物理的に無理だったと思いますが、保健所はこれまでどのような指導をしてきたのかお尋ねします。また、この男性はペットの飼育が禁止されている住宅で、多頭飼育を行っていました。当然、家賃も含め、エサ代などかなりの費用がかかっていたはずで、生活保護受給者としては、疑問を持たざるを得ない生活をしていたことになります。こういった場合、生活支援課として、どのような指導が可能なのか、答弁を求めます。

今回、都のセンターが全頭を引き取るまで約1週間かかりました。その間、世話をしなければならなくなった大家さんは、飼育経験がなかったことや大型犬ということもあり、その扱いに大変困惑されていましたが、保健所は都のセンターと具体的にどのように連携し、対処したのでしょうか。また、動物愛護のNPOの方にもご助力いただき、給餌についてなど、何とか急場を乗り切ったわけですが、今後、こうした民間団体とも、情報提供をはじめ、連携を密にしていくべきだと考えます。

このケースでは保健所だけでなく、生活支援課などほかの関係所管との連携も必要だったわけで、その重要性は今後ますます高まっていくはずです。日頃から関係各所が情報共有し、対象者に対して強く働きかけていくことが、多頭飼育崩壊を防止するうえで、肝要でありますが、今後の取り組みを伺います。

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役所の答弁にはまったく納得できなかったので、これからも追及してまいります。