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東京維新も首長をめざす

目黒区長選が告示された(4月19日投開票)。日本維新の会からは、たぶち正文さんが立候補。医師として長年、地域医療に尽力されてきた方で、コロナ禍の目黒を救わんと出馬を決意された。「維新塾 in Tokyo」の塾生としても研鑽を重ねてこられ、「実行力のある維新で政治を変えたい」と力強く語っていた姿が印象深い。東京維新の会(日本維新の会東京都総支部)として初めて首長を狙う。
たぶち正文HP

ほかに、自民・公明が推し5選目を狙う現職区長と、立民・共産推薦の女性候補が名乗りを上げ、三つ巴の戦いとなっている。行政が外出自粛を呼びかけるなかの異例の選挙で、各陣営は手探りで戦いを進めている。

維新は特定の支援組織を持たないので、一般的に“組織選挙”と言われる首長選はとくに苦戦を強いられる。しかし、しがらみがない分、大胆に改革を断行できる。このことは党創設者の橋下さん、松井代表、吉村府知事をリーダーに戴いた大阪の改革が実証している。もう一つ、大阪では議会で維新が多数を占めていることも大きいが、やはり行政のトップを獲ることが王道で、それぞれ役割は異なるものの、首長と一議員の権限は雲泥の差がある。

このコロナ対策に強力なリーダーシップを発揮して、府民の命と生活を守るために日々奔走されている吉村知事の実行力を見てもわかる通り、リーダーによって政治はガラリと変わる。目黒についていえば、現職が5選を果たすとなると、行政内部においては、組織の硬直化が招く区民の不利益が至る所でさらに顕在化する(もうしていると思うが)ことになるだろう。議会においても、多数を占める自公とのこれまた活気のない馴れ合い政治となるだろうし、たとえ女性候補が区長となっても、バックには共産党がついている。共産党の息のかかった首長がどのような政治を行ってきたかは、各地の惨状が物語っている。

維新の政治は行政改革である。徹底したコストカットをやる。その分は、教育・福祉に回す。これを実行するためには、まず首長が最初に身を正す必要がある。たぶちさんは給与30%カット、退職金1900万円を返上すると約束している。ちなみに、世田谷の保坂区長も退職金返上を謳っていたが、撤回して今ではちゃっかり受け取っている。出来ないなら、はなから言うなよな。たぶちさんはお金持ちでもあるようなので(笑)、そういう浅ましいことにはならないだろうし、維新の政治家でそれは許されない。ちなみに、私も当選以来、毎月給与10%をカットして、被災地などに寄付をさせて頂いている。

とにかく、われわれ維新が東京でどれくらい支持して頂けるか、試金石になる目黒区長選。政策と実績、何よりもその覚悟を地道に訴えていくしかない。