区の空き地を利用し、憩いの場をつくれ
親子で楽しめる特色ある公園の整備を
区には道路事業用などに取得した土地がありますが、計画の進捗状況から空き地のままになっているものがあります。ひえしまは、こうした空き地を利用したまちづくりを推進するため、有効活用するよう提案しました。たとえば太子堂2・3丁目では長年、修復型まちづくりを進めてきており、用地として取得したものの、整備されていない場所については、防災倉庫の設置や広場などが開設されてきました。一方で、道路代替地はどうなっているのかを質しました。すると、未だに閉鎖管理しているところがあることがわかり、温暖化防止の観点からのみどり空間の創出や、区民の憩いの場につながるような利用法を考えるよう促しました。
また、世田谷区立の公園は約600か所ありますが、砧や蘆花公園といった大きな公園を除き、住宅街にある公園は看板を見てもわかる通り、すべて同じ禁止事項が羅列されています。また、設置されている遊具も、どれもこれも似たり寄ったりで、公園をはしごする親子が十分楽しめるかというと、もっと工夫の余地があると思います。そこで、ひえしまは、公園ごとに特色を出すよう要望しました。
たとえば、区内にある「ねこじゃらし公園」は、住民主体で運営されていてユニークな取り組みをしていますし、大田区には「タイヤ公園」というものもあります。たとえ小さな公園でも、遊具にクイズが書いてあるとか、乗り物がテーマだとか、延期になりましたが、オリンピックがあるので世界の国旗が描いてあるとか、工夫の余地は様々あるのではないかと思ってきました。最近では遊具も新しいものに代わってきおり、それを環境問題の観点から国産の木材で統一するなどできないかと提案し、区はさらに研究し工夫していくことを約束しました。
さらに、世田谷公園について取り上げました。公園にはD51というSLが展示されており、区はクラウドファンディングによって修繕費を募っています。しかし、状況は芳しくなく資金がなかなか集まっていません。公園では子供たちが乗れるミニSLも運行されており、これと連動した地域イベントなどを開催し、SLファン以外にも広くアピールしていくべきだと指摘しました。また、大蔵運動公園のSLの老朽化についても質し、安易にクラウドファンディングに頼らないよう注文しました。