議会質問

区内のペット1年で1000頭も急増!
保護犬・保護猫に関する啓発活動を

新型コロナの感染拡大とこれに伴う数度にわたる緊急事態宣言は、私たちのライフスタイルに大きな変化をもたらしました。その最たるものは在宅の長時間化です。このため、区内でもペットを飼う人が増えています。たとえば、犬の新規登録数は令和元年が約2700頭だったのが、令和2年度は約3800頭に急増。犬や猫との生活は、私たちの人生に豊かな時間を与えてくれるものであり、人間と動物の双方に素晴らしい出会いがあることは、歓迎すべきことです。

しかし、極めて悲しいことに、飼育する人々が増えるにつれて、遺棄される犬や猫が増加していることもまた事実です。購入先の多くはペットショップやブリーダーですが、そのほかに保護犬・保護猫という形で、動物愛護団体から譲り受ける方法もあることを広く知って頂きたいと訴えました。
愛護団体の多くは、様々な理由で捨てられた動物を保護し、身体を清潔にし、健康を回復させ、さらにしつけを施し、新たな飼い主に譲渡する活動をしています。一般的にペットショップから犬を購入する場合、生まれて数ヵ月の赤ちゃんの段階で引き渡されるため、飼い主が一からしっかりしつけを行わなければなりません。しかし、ここが最大のハードルとも言え、しつけに失敗すれば、ただの言うことを聞かない犬に成り下がり、愛情が薄れ、遺棄するというパターンが多数を占めます。

しかし、保護犬の場合の多くは成犬であり、性格もはっきりし、トライアル期間を設けるなど飼い主となる人とのマッチングに重きを置いているので、比較的相性のよい犬と出会うチャンスがあります。当然、虐待を受けて心を閉ざしている、あるいは疾患を持つ犬や猫もいますから、保護犬・保護猫を受け入れる際には、それ相応の覚悟が求められます。
とは言え、保護犬・保護猫を迎えるという選択肢は、我々が動物と共に暮らす上で新しい見地をもたらすもので、これまで以上に、1人でも多くの方にその存在を知って頂く必要があると考えます。ひえしまは区に対して、愛護団体との関係を強化し、協力して啓発活動を行うよう求めました。さらに、小学校など教育現場で、保護犬・保護猫とふれあう場、あるいはなぜ保護犬・保護猫が存在するのかといった社会的背景を学ぶ機会として、動物愛護の精神を涵養する授業などを行うことを強く要望しました。区は前向きに取り組みたい、と答弁しました。

保坂区政の問題点を突く!
鋭い論点で斬り込む
ひえしま進の議会質問