議会質問

ご報告
私を侮辱したあべ力也議員に懲罰

世田谷区議会は5月の臨時会において、私(ひえしま進)を本会議場で侮辱したあべ力也議員(減税せたがや)に対し、自民、公明、立民、F行革、都民ファーストなどの賛成多数で、「戒告」の懲罰を科しました。以下、懲罰特別委員長の報告を全文掲載します。あべ議員には猛省を促します。

ただいま上程になりました「あべ力也議員に対する懲罰」につきまして、懲罰特別委員会での3日間にわたる審査の経過とその結果について、ご報告いたします。委員会では、まず1日目に、速記録及び本会議の録画映像を参考資料として、事実確認を行い、各委員がその内容を十分精査する必要があることから、日を改めて協議することといたしました。

 

2日目に、懲罰を科すべきかどうかについて協議いたしましたところ、「あべ力也議員の一連の発言は『特定の議員の名前を出したものではない』との弁明であったが、名指しこそしていないものの、特定の議員を指すことは明らかであり、ひえしま議員に対する発言と受け止めざるを得ない」との意見が大勢を占めました。

 

また、「特定の議員の活動に対する『プロパガンダ』や『恥を知りなさい』、『謝罪すべき』との発言は、礼を失したものと言わざるを得ず、さらに、平等な立場である議員に対する強い語気での命令形の発言は、客観的見地からも、一議員の立場を逸脱した侮辱的発言に該当すると判断せざるをえない。加えて、発言がやじの類いではなく、公式の意見表明の場である本会議の壇上においてなされた点も重大である」として、懲罰処分はやむを得ないとの意見が多数出されました。

 

一方で、「今回の発言は、非常に聞き苦しい、強い言葉で相手を批判する不適当なもので、こうした発言は慎むべきであり、反省を求める。しかし、議会は自由な言論の場であって、その自由を奪いかねない懲罰処分については慎重に判断すべきと考える。今回のあべ議員の発言は、言葉だけを捉えると、必ずしも懲罰を科すまでには至らないと判断し、懲罰を科すことには反対する」との意見も出されました。

 

また、「議員間の意見や評価の相違は、議論を通じて互いに検証し、解決の糸口や新たな方向性を見いだすべきである。もちろん特定の個人を論評し、侮辱と解されるような発言は厳に慎むべきことは言うまでもないが、特に常任、特別委員会における議員間の討論は、今後も行っていく必要があるとともに、大切にすべきである」との意見も出されました。

 

その後、まず、懲罰を科すことの可否について採決に入りましたところ、賛成多数で懲罰を科すことに決定いたしました。引き続き懲罰の種類について協議した後、採決に入りましたところ、賛成多数で戒告とすることに決定いたしました。

 

3日目に、戒告文案について協議いたしましたところ、「戒告文 あべ力也議員は、3月29日の本会議において、令和4年度予算案5件に対する討論中、不穏当な言辞を用い、ひえしま進議員を侮辱した。このことは、議員の職分にかんがみ、誠に遺憾である。したがって、地方自治法第135条 第1項第1号の規定により戒告する」と決定いたしました。以上で、懲罰特別委員会の報告を終わります。

 

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