令和7年度一般会計予算に断固反対!
杜撰と緩慢の保坂区政は認められない
令和7年度第1回世田谷区議会定例会が閉会しました。一般会計当初予算は過去最大の約4000億円に上り、前年度比約280億円(8%)増となりました。ひえしまと所属会派(無所属・世田谷行革110番)の議員3人だけが、反対しました(国民健康保険事業会計など4件には賛成)。
保坂区長は新年度予算について、区民に十分な説明を行っていません。それどころか、区長自身が予算の内容を把握していないのではないか、とすら思えます。区が発表した予算のテーマは「学習する都市」とのことですが、学習しなければならないのは区民ではなく、行政の方ではないでしょうか。
これまで区は、業務について成果指標を決定し、予算を編成してきましたが、今回は行わないというのです。それにも関わらず、議会に「予算を認めて欲しい」とは、保坂区政に蔓延している「緩慢」で「杜撰」な姿勢が申し分なく表れていると言えます。目標値すら決まっていない事業に、区民の血税を投入してよいわけがありません。
保坂区政は4期目の折り返し地点にあります。「血税を使っている」という意識が、年々薄れてきていると感じざるを得ません。本来、税金は区民が必要としている道路や学校など公共施設の整備のほか、物価高騰対策など生活支援のために、適時適切に使わなければならないはずですが、「貯金こそが最善」という、税収が好調でも貯め込む一方の保坂区政の姿勢は、自治体経営として正しいのでしょうか。赤字を恐れる“革新区長”の姿が見え隠れします。
それに、本庁舎整備をはじめとする公共事業の工期延伸や工事の不備、事業者との協定手続き違反や生活保護費の紛失など不祥事の続発、職員のメンタルヘルスの悪化、依然として区民を待たせる窓口対応等々、組織風土が乱れています。区長が何らリーダーシップを発揮せず、従来のこなし仕事に安住し、不断の組織改革を怠っているせいです。「参加と協働」という保坂区政の看板は、埃をかぶったまま朽ち果てています。
保坂区長が初当選以来、一貫しているのは区議会の軽視です。今回も区民からの陳情を全会一致で可決した火葬場建設について、一切予算をつけないという振る舞いにすべてが表れています。このような区民軽視の独りよがり予算には、断固反対です。