保坂区長が大暴走! 実は全区民検査ではなかった
血税4億円ムダにする
“世田谷モデル”に唯一反対!
ひえしまはパフォーマンスではない「適切なPCR検査拡大」を要望
保坂区長がメディアでぶち上げた「誰でもいつでも何度でも」PCR検査が受けられるとした“世田谷モデル”。区長は財源も実施方法も明確にできないまま、議会に何も説明せず、連日テレビやラジオに登場して喧伝し続けました。ひえしまは当初から、この行為を「区長のパフォーマンスに過ぎない」と断じ、「財源を明確にし、区民に説明せよ」と糾弾。取るべき施策は「保健所を中心とした、従来型のPCR検査体制の強化と拡大だ」と訴えました。
しかし、区長の暴走はエスカレートし、4億円の血税を投入する補正予算案が提出され、区政は大混乱。議会の激しい批判を浴び、原案は二転三転しました。結局、ニューヨーク州をモデルに92万区民が「誰でもいつでも何度でも」検査できると見せかけた“世田谷モデル”は、介護事業所などに勤務する26000人のエッセンシャルワーカーに対象が絞られ、しかも無症状者の中から希望者のみに限定し、検査をとりあえず一巡させるというものに縮小しました。
多くの専門家が指摘している通り、PCR検査は無症状者の「陰性証明」に使われる性格のものではありません。さらに、たとえ陰性であったとしても、その時の一瞬の状態を表すに過ぎず、短期間に何度も検査を繰り返さなければ、正確な判定はできないのです。こうした、政治的にも科学的にも間違った“世田谷モデル”は、ひえしまを含む4議員の会派のみが、唯一、対案を提出するなど最後まで反対を貫いたものの、その他の全議員(議長除く)が賛成したため、可決されてしまいました。
“世田谷モデル”は様々な問題を抱えたまま、10月から実施に移されました。区長の狙い通りメディアに注目され、取り上げられてはいるものの、「世田谷モデル 暗礁」(産経新聞)、「コロナ検査 『世田谷方式』に暗雲」(都政新報)、「いつでもどこでも何度でも PCRプール検査 苦戦」(毎日新聞)と各紙厳しい見出しとなっています。ひえしまは、今後ともこの動きを注視し、厳しく検証作業を行ってまいります。
“世田谷モデル”の主な問題点
- 「ニューヨーク州を目指す」と言いながら、92万人全員の検査ではない
- 介護事業所など26000人のエッセンシャルワーカーのうち、無症状者でしかも希望者のみの検査に縮小
- 多くの専門家が指摘するように、検査は短期間で複数回実施しなければ無意味
- 「プール方式」を採用するとしたものの、国に認められず大量検査が困難に
- 区長はメディアでぶち上げるのみで、議会にまったく報告せず区政が大混乱